What's Inbasket?

自分の思考のクセが分かる仕事の擬似体験ツール

例えば、あなたがケーキ屋さんの店長だとしたら、
発注数のミスや後輩の仲間割れに対してどのように行動しますか?

あなたがケーキ屋さんの店長だとしたらイメージ

インバスケットは自分の思考のクセや強み弱みに気付くことができるツールです。
上記のようなトラブルに対して、指定された主人公になりきって「どのような行動をとるか」を回答し、その採点結果から改善点を把握することで、自身のステップアップに繋げることができます。

How to Inbasket?

インバスケット問題の代表的なパターン

指定された主人公

指定された主人公に
なりきります。

トラブル対応

前任者が残した大量の
トラブル対応を迫られます。

対応時間は1時間

今から長期出張のため、
トラブルに対応できる
時間は60分。

情報は資料のみ

情報は手元の資料と
メールのみ。
だれにも相談は
できません。

実際にインバスケット問題を
解いてみる

あなたはケーキ屋さんA店の副店長です。
B店の店長が体調を崩してしまい、長期入院することになったので、急遽B店の店長を任されることになりました。
早速、B店のメールボックスを見るとトラブルの報告や相談ごとのメールが届いていましたが、
あなたはこれから出張のため、対応できる時間が10分しかありません。
あなたなら、どのメールから、どういった内容のメールを返信しますか?

あなた
パートの方
①パートの方からの相談
店長すみません!ショートケーキを20個注文するはずが、間違って200個注文してしまいました!
学生アルバイト
②学生アルバイトからの連絡
就活が本格化するので、来週からシフトに入れません。急でごめんなさい。
お客様
③お客様からのクチコミ投稿
いつも在庫がない。そのうえ、閉店時間になる前に店を閉めている日がある。非常に残念だ。
本社総務課
④本社総務課からの連絡
先週締め切りだった社内報の原稿がまだ提出されていません。至急提出をお願いいたします。
B店の副店長
⑤B店の副店長からの情報共有
知り合いから聞いたのですが、近隣に最近流行している人気洋菓子チェーン店が来月オープンするそうです。うちの創業記念キャンペーンに影響がないといいのですが。
あなたならどうする?
  • 制限時間は10分です。
  • どの案件から処理するか、具体的にどのように行動するかなど、家族や友人と比較してみてください。

実際に解いてみて、いかがでしたでしょうか?

おそらく、多くの方が「全部を完璧に対処するのは難しかった…」と感じたのではないでしょうか?
実はこれこそが、インバスケットの特徴です。

インバスケットの教材は、あえて時間が足りない状況に置かれるように作られています。
そのなかで、あなたがどうやって優先順位を決め、どんな行動をとるかを見ていくことで、
一人ひとりの行動の特性が浮き彫りになります。

忙しくて判断に迷う状況はまさに現実そのもの。
時間が無限にあれば仕事や家事など、すべてを完璧にこなすことはできるでしょう。
ですが、時間には限りがあります。
その中で何を先にやるか、実は私たちは普段から考え、取捨選択しながら活動しています。
インバスケットで問われていることは、現実においても同じなのです。

具体的にどんなことが分かるのか

あなたの「優先順位を付けるときのクセ」や「問題解決力が発揮できているか」が分かります!

「優先順位を付けるときのクセ」とは?

複数のやるべきことに対して、何から始めるか、どんな順番で進めるか…といった優先順位の付け方は、人によって異なります。
この違いを当社では「優先順位の付け方のクセ」と呼んでいます。

もちろん優先順位の付け方に正解はありません。
しかし、順位付けの基準となる「判断の軸」を持っているかどうかで、やるべきことが成果に繋がるかどうか、大きく変わります。

インバスケットを解くことで、「判断軸」を持っているかどうか、また自分はどんな軸を持っているのかに気付くきっかけとなります。

「全て大事」=判断軸がない
「すぐ終わるものから取り組む」という判断軸 「重要なものから取り組む」という判断軸

「問題を解決する力」とは?

問題が発生した際に対処する力だけでなく「物事の本質を見極め、同じ問題を二度と起こさないために再発防止策を構築する力」こそ、問題解決力であると当社では考えています。
問題解決力が高い人は、結果に至るまでの思考や行動である「プロセス」に抜け漏れがありません。

インバスケットを学ぶと、自分だけでは思いつかなかった思考や行動の選択肢を増やすことができます。
選択肢が多い分、プロセスの抜け漏れは減り、問題解決の精度が高まります。

プロセス
POINT

インバスケットでは、結果ではなく、その結果に至るまでの思考や行動である「プロセス」を評価します。
結果はその時々の状況や運によって左右されてしまうこともありますが、プロセスを踏んだかどうかは状況や運ではなく、客観的に把握できることから再現性があり、応用が利きます。そのため成果に結びつきやすいのです。
当社のインバスケットでは、「高い成果を出す人に共通してみられる66の行動」をどれだけとったか、という観点でプロセスを評価します。

自身の回答を見返そう

今回解いていただいたケーキ屋さんの問題で、皆さんが各々の判断に至るまでの行動や思考を振り返ってみましょう。

Aさんの回答

店舗の売上数値に関わるものから回答。
まず、①は店舗の利益に影響を及ぼすため、至急本社へ発注中止の依頼を実施。再発防止のためにダブルチェックの導入など、発注フローの見直しを帰国後実施。
次に、⑤は…

Bさんの回答

店舗運営に影響を及ぼしそうなものから対応。③はさらなるクレームに繋がる可能性があるので、店舗メンバーに営業時間を遵守するように周知する。
②は店舗が回らなくなるリスクがあるため、副店長にシフトの調整を依頼する。①は…

他にも、本質的な問題に目を向けたり、他にも同じような事象が起きていないか確認したりなど、リーダーに求められる行動はとれていましたか?
インバスケット研修では、今回のような問題を解いた後、グループワークで他者との回答を比較することが多々あります。
これは「自身がよく行動に起こす得意なプロセス」はもちろん、
「抜け漏れしてしまう苦手なプロセス」にも、自ら気付くことを目的としているからです。

強みはさらに伸ばし、弱みは克服することで、成果を上げやすくすること。
それが、インバスケットの特徴です。

インバスケットで分かる
10のマネジメント能力

インバスケットは反復練習することで下記の能力を鍛えることができます。
これらの能力は管理職に必要とされている能力です。

問題発見力
目標と現状のギャップや、本質的な問題、組織の課題を形成する能力
計画組織力
部下や組織を有効活用し、効率的・効果的に組織を運用する能力
問題分析力
仮説を立て、それを立証するために必要な情報を効率的に収集したり、問題を究明する能力
当事者意識
自ら主体的に意思決定を行い、自分またはチームに何が求められているか察知する意識
創造力
従来の枠組みを破る考え方や、様々な情報を組み合わせた対策やアイデアを出す能力
ヒューマンスキル
コミュニケーション能力、感受性、コーチング能力などの対人関係スキル
意思決定力
的確に判断を下し、その理由を論理的に説明することができる能力
生産性
限られた時間の中で、効率的に多くの案件を処理する能力
洞察力
全体の流れや他の案件との関連性などを把握し、意思決定や明確な計画を形成する能力
優先順位設定力
業務の重要性を考慮して、処理すべき案件の順番を考える能力

インバスケットの効果

的確な判断ができる
当事者意識を持つことで自身やチームに何が求められているのかという観点が身に付くとともに、全体の流れや他の業務との関連性などを捉える洞察力を発揮することで、論理的な意思決定へと繋げることができます。
トラブルの大幅な減少、未然防止
ミスが起きた際、表面的な解決に留まらず、問題を分析することで物事の本質を捉えられるようになり、再発防止に繋がります。
組織全体の業務効率が上がる
一人ひとりが業務全体を把握し、重要度を考慮した優先順位に従って業務を処理できるようになることで、組織全体の生産性向上に繋がります。

インバスケットの活用方法

当社では、「インバスケット」を使用した研修や回答のスコア化(スコアリング)を行っており、さまざまなシーンでご活用いただいております。

研修

マネジメント力の強化や仕事の進め方の改善・向上を目的とした研修です。
インバスケット手法を使ったアウトプット型の研修で、グループワークや意見交換を通じ、受講者が行動の抜け漏れに自ら気付くことで、自主的な行動変革を促します。

スコアリング

インバスケットの回答をもとに、次位職に就いた際にどのような仕事の進め方や行動、判断をするのかを数値やグラフで見える化するサービスです。
10のマネジメント能力をスコアによって見える化することで、自身の能力ごとの強み弱みが一目で分かるだけでなく、実際の現場でどんな能力が発揮できていて、どんな能力が発揮できていないかを知ることもできます。

活用例

昇進・昇格試験 社内教育 人材活用の悩み 配属・チームの振り分け など

インバスケット展示会では、100以上の教材に直接触れられるとともに、
教材を使った研修やスコアリングを実際に体験することができるコーナーをご用意しております。
インバスケットで、組織に潜むギャップの解決のヒントを発見しましょう。

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